お知らせ

2020/10/21

【REPORT】鹿沼組子の製作工場見学

10月8日(木) 社員研修として、鹿沼組子の製作工場見学を行いました。

栃木県の伝統工芸品である『鹿沼組子』の歴史を遡ると江戸時代まで、
日光東照宮造営のために全国から集められた職人が宿場町として栄えていた鹿沼に立ち寄り、
木工技術を伝えたのが起源の一説とされています。

襖や障子,欄間に納められた組子ですが、現在では和風建具の需要が減少傾向にあります。
この伝統を途絶えさせないために、最近では照明器具やコースターなどのインテリアや雑貨に、
コロナ禍においては飛沫感染防止の衝立にもアレンジして展開されております。

今回の研修では、普段は建具と組子に携わることの少ない、家具部門のメンバーで製作工場を訪問しました。

組子を削るV字の刃が付いた『葉鉋』などの特殊な道具や
NC加工機での量産化が進んでいる『葉』の製作でも実現が難しい、立体的な組子作品も紹介していただきました。
家具製作とはまた違った繊細な技術に、一同からは感心の声が上がっていました。

 

お湯に浸して柔らかくした『葉』を曲げて枠にはめ込んでいきます。
この作業を『葉入れ』と言います。

完成したコースター
曲線が特徴的な『七宝柄』
円(縁)がつながっていくこの模様は大変縁起が良いとされています。

納品直前の組子
『重ね竜胆柄』のこの組子は欄間に納められるそうです。
全体では150cmを超える大作でした。

見学の機会を与えて頂き、ありがとうございました。

工場見学協力:有限会社 吉原木芸 様

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